バーチャルフライト施設 THIS IS HOLLAND

Alcons Audioでバーチャル飛行体験を

2018年2月に正式にオープンしたTHIS IS HOLLANDは、ベネルクス諸国で最初のパノラマフライトシミュレーターであり、開発と構築に1,800万ユーロの費用がかかりました。 しかし、元のオーディオシステムが目的とする高品質でダイナミックなサウンドを提供していないことがすぐに明らかになりました。
Alcons Audioのプロリボンシステムは、レジャーエキスパートグループによって仕様化されました。
それはオランダの最も有名なランドマークで、観客が低レベルで「飛行」しているという環境を一変させました。

高さ24mの円筒形のパビリオンは、アムステルダムのオーバーフックスプレインにあるシェル石油会社の跡地にあったことに由来し、ドラム缶の形状になっています。
このパビリオンでは、オランダ当局の特別な許可を得て非常に低空飛行のヘリコプターから撮影された画像を組み合わせています。
チューリップ畑、スキポール空港、 オランダの海岸、アムステルダムの運河、ロッテルダム港、城、その他の歴史的建造物や自然の特徴など。
その映像とユニークなサウンドトラックに加えて、動く観客席をはじめ匂いや水しぶきなどの物理的効果を体感できます。

透過スクリーンに隠されたサラウンドシステム

レジャーエキスパートグループはブロージェントテクノロジーズ社とテクニカルインストーラーのプロビジョンAV社と協力し、このシステムを構築しました。
プロビジョンAV のMartijn van Weert氏:「非常に小さな音から非常に大きな音の特殊効果とオーケストラ音楽を再生するオーディオシステムは、アルミニウムドーム構造の後ろに見えないように隠す必要がありました。」
オーディオシステムの入れ替えプロジェクトを主導したレジャーエキスパートグループのシニアテクニカルデザイナー/Kevin Mohr氏:「課題はスピーカーを取り付けるスペースが比較的狭いことと、アルミニウム製の透過スクリーンの後ろに吊るす必要があることでした。このスクリーンは特に高音域で多くの音を遮断するため、歪みなしに必要なレベルでそれらの周波数を再生できるトランスデューサーが必要でした。」

当初採用されたシステムには高音域のロスを完全にクリアするために必要なスペックが無かった為、THIS IS HOLLANDは今回、14台のCRS12リファレンスサラウンドシステムと11台のCR1ウルトラコンパクトスクリーンシステムで構成されるAlcons Audioプロリボンシステムを再導入しました。
スクリーンシステムは高、中、低の位置にフロントスピーカーを備えたサラウンド構成で、透過スクリーンの後ろに吊り下げられています。
そのシステムに4台のCB362高出力サブウーファーが追加され、観客が実際にその場にいるような体感を感じることができるようになりました。
このオーディオシステムは8台のSentinel3と1台のSentinel10スピーカーコントローラー/パワーアンプによって駆動及び制御されています。
新しいシステムではサウンドトラックは元の作成者であるDennis Slot氏によってリワーク/リミックスされ、さらにエフェクトが追加されました。
楽譜は作曲家のRené Merkelbach氏によって書かれました。

動的アトラクションに適した完璧なオーディオシステム

Martijn van Weert氏:「Alcons Audioプロリボンドライバーは、高音域に必要なパワーと明瞭さを提供します。更にこのシステムは全てがコンパクトでありながら、優れたフルレンジのサウンド再生を実現します。そしてSentinelパワーアンプは長いスピーカーケーブルを補正し、スピーカーやプロリボンドライバーとのシームレスな制御と通信を実現しています。」「そして観客の反応はサウンドがはるかに良くなったことを示しており、彼らは本当に『映画の中にいる』という感覚を体感しています。」

THIS ISHOLLANDのテクニカルマネージャーであるJoostvan der Wereld氏:「このパビリオンでは巨大なドームスクリーン、特殊効果でサポートされるアトラクションの動き、完璧なオーディオシステムの組み合わせにより、まるで鳥のようにオランダ上空を飛んでいるかのように感じられます。オーディオエフェクトは非常に小さなエフェクトから、空間を埋め尽くすオーケストラにまで多岐にわたります。Alcons Audioのシステムは高出力で純粋なサウンドを生成する強力なプロリボンドライバーを有している為、これに非常に適していることがわかりました。」

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