独自に設計されたALCONSシステムの核心部
ALC Sentinelは、DSPコントローラーを内蔵した4chのClass-Dパワーアンプです。独自に設計および開発されたSENTINELパワーアンプ・スピーカーコントローラーは、すべてのALCONSシステムの中枢にある「エンジン」であり、プロリボンシステムの絶対最大性能を引き出すように設計されています。4chの独立したインプットは、アナログ入力か最大192kHzのAES3デジタル信号(カスタムハイエンドサンプルレートコンバーターで96kHzにサンプリング)で入力できます。
DSPエンジンの特長
将来的にアップデート可能なDSPエンジンにより、もっとも複雑な(IIR / FIR)アルゴリズム処理中でも、レイテンシーを最小限に抑えることができます。DSPエンジンには、1chあたり6バンドのPEQ、ディレイ、全てのシステムのプリセット、ユーザープリセット、イベントログ、システムフィードバックが含まれます。
システム構造と筐体の特長
Linuxベースのコンピューターは、全てのプロセスを監視、制御しています。フルカラーのTFTタッチスクリーンとマルチカラーLEDイルミネーションエンコーダーで、直感的にアンプとプロセッサー内部をコントロールできます。
Signal Integrity Sensing™=SIS ™
Signal Integrity Sensing™=SIS ™は、長いスピーカーケーブル使用時の影響を動的に補正します。これにより、ケーブルの長さやインピーダンスに関係なく、パラメーターを手動で入力しなくてもタイトな低域を再現します。SIS ™は、歪みの更なる低減にも寄与します(最適化されたクロスオーバー)。
Class-Dパワーアンプ
4つの特許を出願中のClass-Dパワーアンプ部は、業界でも最も低いTHDを実現しています。2つ(リダンダント)のスイッチモードパワーサプライにより、Sentinel 10は合計10,000W、Sentinel 3は合計3,000Wもの出力を得ています。モジュール設計により、現場でのサービスと将来的なアップデートが容易になりました。電力検出回路は正しい動作電流を自動的に選択し、400Vを超える過負荷から保護します。
リモート制御
Sentinelパワーアンプは、VNCアプリでモバイルデバイスにより簡単に制御できます。
より複雑なコントロールは、ALControl ™リモートコントロールソフトウェアを使うことにより可能になります。
特長
- 10kW(Sentinel 10)/3kW(Sentinel 3)のハイエンド出力段
- 4×4マトリックス対応
- 192kHz対応AES/AES3インプット搭載
- 480x272pixelのカラータッチスクリーン搭載
- 全てのAlcons Systemに対応したプリセット
- SISダイナミックケーブル補正
仕様
ダウンロード
寸法図 | AA_ALC Sentinel3_size.pdf |
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寸法図 | AA_ALC Sentinel10_size.pdf |
ALControl™アップデートパック(2023年7月更新) | Sentinel Update Pack July 2023 |
ALControl™ Var.1.72 (Win) | ALControl_WIN_v1.72-pack.zip (14.7MB) |
ALControl™ Var.1.72 (Mac) | ALControl_MAC_v1.72-pack.zip (33.1MB) |
ALC Sentinel取扱説明書 | al_sentinel_mnl.pdf (6.6MB) |
ALControl™ remote-control v1.72
ALControl™はALC Sentinel Seriesを制御及び監視出来るAlcons Audioが独自に開発した専用コントロールソフトウェアです。ネットワーク内のどこからでもアクセスできます。このプログラムには、Sentinelのゲイン、ディレイ、イコライジングなどのリモート設定および制御、入力ルーティング、プリセットの選択(工場設定およびユーザー設定)、カスタムFIRフィルター入力などの機能が備わっています。同様の機能は、Sentinelのグループやサブグループにも適用でき、オーバーレイ制御も可能です。
特長
- 直感的なコントロールサーフェス
- 非常に素早いセットアップが可能
- オンラインでもオフラインでも使用可
- リアルタイムでの制御と監視
- Sentinelのソフトウェアやファームウェアをネットワーク経由で更新可能
- Windows及びMac OSに対応
ALControl™ v1.72 概要
直感的なコントロールサーフェスは、Sentinelのタッチスクリーン制御メニューと同じ「タブページ」のセットアップを持ち、ユーザーマニュアルを読まなくても非常に迅速な設定が可能です。わからない箇所が生じた場合には、搭載されているヘルプ機能を利用することができます。
また、組み立てたシステムデータはオンラインおよびオフラインの両方で完全に設定でき、ユーザープリセットに保存することができるため、プリプロダクションの段階でかなりの時間を節約できます。自動検出機能により、ネットワーク内のSentinelを自動的に検出および接続します。これにより、Sentinelのネットワーク設定にかかる手間と時間を大幅に削減することができます。
ALControl™v1.72 チャンネルコントローラー
製作中、システムのパフォーマンスを細かく監視するための幅広いシステムモニタリングオプションが利用可能です。例えば、制限動作、インピーダンス評価、出力電圧、熱条件、さらには内部コンポーネントの通信フィードバックなどが追跡され、リアルタイムの読み出しで可視化されます。これらの読み出しは、記録もできるため、ショー後の評価に活用することも可能です。
ALControl™v1.72 モニタリング
画面上に表示されているプログラムのページに関係なく、システムエラーの通知が即座に表示されます。接続されたSentinelのファームウェアもオンラインで自動的に検出および更新することができます。
ALControl™v1.72 ログファイルビューワー
ALControl™は、MacおよびPC/Windowsプラットフォームの両方から実行することができるため、プラットフォームに依存しない機能を提供しています。
バージョン1.72と1.71の比較
- 異なるデバイスの起動モード(スタンバイ、オン、前回の状態)のサポートを追加
- SentinelのAES/EBUサンプルレート入力の表示をサポート
- ログファイルビューアに反転背景を追加
- 「グループに同期する」オプションを追加。グループに追加されたチャンネルが初期状態でグループに同期されないようにすることができる
- Sentinelのハイヘッドルームパラメータをプロジェクトの一部として保存
- 時間同期コマンドを追加(将来の機能の準備)
- モニタリングデバイスリストに電源電圧の読み出しを追加
- デバイスの追加手順を簡略化(「同期」や「出力モードの選択」不要)
- デバイスの手動同期を追加し、「dev to Alcontrol」をデフォルトにする
ALControl解説動画