エレクトロ/ヒップホップフェス【NEON Festival】
Alcons AudioがトロンハイムのNEON Festivalで観客をジャンプさせる
6月9日~10 日にトロンハイムのBryggeribyen EC Dahls Arenaで、ライブプロダクションのスペシャリストであるTrondheim StageとLive Nationのコラボレーションによる【NEON Festival】が開催されました。
両日とも18,500人の観客を収容したこのフェスティバルの両ステージで、Alconsのプロリボンシステムが使用されました。
Covid-19のパンデミックが始まって以来、多くのノルウェーのアーティストがツアーやフェスティバルでの公演をキャンセルする中、NEONフェスティバルの主催者は地元の才能をサポートする意味も込めて、Karpe、Highasakite、Emilie Nicolas、Lemaitre、Arif、Myraを含む、ノルウェーで活躍するエレクトロ及びヒップホップアーティストをブッキングしました。
EC Dahls Arenaは市のEC Dahls醸造所の敷地内にあり、住宅街のすぐ近くにあります。
2日間にわたりエネルギッシュなアーティストがステージに登場したため、熱狂的な観客に素晴らしいフェスティバル体験を提供すると同時に、地元住民への不必要な騒音を避けるために音を封じ込めることも重要でした。
過去数年間、トロンハイムロックフェスティバルにて、Alcons Audioのプロリボンシステムがこの会場にいかに適しているかを示してきました。
Erwan Thomas氏 (Trondheim Stageオーディオ部門Trondheim Lydサウンドエンジニア兼システムエンジニア):
「NEON Festivalは、基本的にトロンハイムロックフェスティバルの「小型」バージョンでした。このイベントではメインステージの両側にLEDビジョンとスピーカーフライング用の構造物があり、5CコーナーステージをBステージとして使用しました。」
システム構成|メインステージ
メインステージのシステムは、システムデザイナーのArnstein Fossvik氏が選定しました。メインシステムに32台のLR28/80ラージフォーマットラインアレイモジュールと30 台のBC543カーディオイドサブウーファー、右側アウトフィルに6台のLR18/90コンパクトラインアレイ、フロントフィルに4台のVR12/90モニター、ニアフィルに2台のVR12/90モニターと2台のBF181mk2サブウーファーを使用しました。
システム構成|Bステージ
Bステージのメインシステムは16台のLR24/90ミドルサイズラインアレイと14台のLR28Bサブウーファー、更に6台のLR18/90コンパクトラインアレイモジュールと2台のBF151mk2サブウーファー、そしてニアフィールドに2台のVR8コンパクトモニターが使用されました。
2つのステージのシステムは、45 台のSentinel10と2台のSentinel3でコントロール及び駆動されました。
コメント
Erwan Thomas氏
「エレクトロ/ヒップホップのフェスティバルということで、LR28 が非常に優れたパフォーマンスを発揮したことは当然のことでした。そのクリアさ、音の到達性、水平/垂直両方での一貫した指向性コントロールのおかげです。LR28は非常に優れた設計のラージフォーマットラインアレイシステムであり、一緒に仕事をするのがいつも楽しいです。
「Arnstein氏は、非常に優れたパフォーマンスを発揮するソリューションを作成しました。30台のBC543を2台ずつ積み重ねたタイトなインラインアークディレイドアレイは、すべてのパフォーマーに最適なタイト且つパワフルで、そしてパンチの効いた均一なレスポンスを実現しました。これは私が扱った中で最高のサブアレイの1つでした!」
Erwan氏とTrondheim Lydのチームは、土曜日のヘッドライナーであるHighasakiteを含む、すべてのアーティストから肯定的な反応を得ました。
Johan Kristian Berntsen氏(バンドのFOHエンジニア):
「私がAlcons Audioのプロリボン システムが好きであることは周知の事実です。明瞭さとサウンドは、私のミキシングに完璧に合っています。新しいアルバムのサウンドは豊かで、広い周波数範囲をカバーしています。野外ショーでは多くの曲の低音が29~40Hzの範囲にあるため、特にローエンドまでの周波数帯域でアリーナ全体を完全にカバーすることは常に課題です。」
Espen Husby氏(Karpeのミックスエンジニア)
「クリアで明瞭なトップエンド、豊かな中低域、パンチの効いたサブベース、これはNEON Festival2022でも例外ではありませんでした。Karpeは3年ぶりにフェスティバルに出演し、ベースが重いトラックからバイオリンやパーカッションまで、すべてを64チャンネルミックスで聞く必要がありました。Alcons Audioのシステムは非常によく調整されており、音源を必要な場所に配置するあらゆる機会を与えてくれました。アーティストが一時的にPAの前にいる場合でも素晴らしいスピーチの明瞭さを提供し、信じられないほど均一なサブウーファーのカバレッジを提供してくれました。ヒップホップをパーティーのようにミックスできました。」
Alcons Audioのシステムは、フェスティバル会場のアリーナ内で優れたサウンドを提供するという仕事をしながら、地元住民を不必要に邪魔しないようにそれを封じ込めましたが、ラップデュオのKarpeが18,500人全員に曲に合わせてジャンプするように勧めた時、ノルウェーとスウェーデンのいくつかの地震観測所が小さな揺れを記録し、多くのトロンハイムの住民がアパートで揺れを感じたと報告しました。