Alan Parsons Live Project Tours

彼の楽曲を聴く限り、アラン・パーソンズはおそらく最もサウンドに対して要求の厳しいアーティストの一人でしょう。 60年代後半から70年代前半、彼はサウンドエンジニアやプロデューサーとしてビートルズのアルバム「Abbey Road」や「Let it be」、Pink Floydの「Atom Heart Mother」や「 Dark Side of the Moon」に参加し、80年代にはミュージシャンとしてアランパーソンズプロジェクトを結成し活動を開始しました。 しかしスタジオで製作した彼の楽曲は、当時の技術ではサウンドを再現することができなかったため、ほとんどライブを行いませんでした。

現在、プロオーディオ技術が追いつき、アラン・パーソンズは最新アルバム「The Secret」で再びツアーを敢行しました。
ハンブルクのPM Blue社は、ドイツを代表する優れたミュージシャンの8日間のツアーを担当しました。 また照明のコンセプトはドイツのAVM社と協力して実現しました。

PM Blueのジュニアプロジェクトマネージャー兼オーディオスペシャリストであるTimo Hilleは次のように話しています。
「アラン・パーソンズはプロデューサーおよびレコーディングエンジニアとして非常に成功してきました。そのため 音質に関する彼の要求は非常に高いです。さらに、音楽的にはアランと7人のメンバーで多くのことが行われています。 特に120Hzから800Hzの低中音域で多くの楽器が重なり合う曲の複雑なアレンジメントは、一方では良好なミックスを必要とし、一方で最高解像度のサウンドシステムも必要とします。 」

この問題に関しては、Alcons Audioプロリボンシステムでの実績のあるPM Blueを見つけたことで解決しました。

システム構成

  30台のコンパクト中型プロリボンラインアレイシステムLR18がメインPAとして使用され、12台のマイクロラインアレイLR7をステージの端に沿って均等に分散させ、ニアフィールド用に使用されました。

4台のRR12ポイントソースアレイシステムは、メインアレイの真下のステージの外縁に配置され、左右に各1台フライングしたRR12をアウトフィルとして使用しました。
9台のデュアル15インチサブウーファーBF302 mkIIをサブアレイとして中央に配置し、ステージの外縁にあるサブウーファーシステムBQ211と組み合わせました。

PAシステムのエンジニアとしてツアーに同行したTimo Hille氏は、Alconsシステムのパフォーマンスに非常に満足していました。
「ホールを適切にカバーするために、自由に使える道具はありました。従来のコンプレッションドライバーよりもはるかに多くの高周波情報をきれいに再現できる非常に高解像度のプロリボンツイーターは、多くの舞台音響エンジニアには、あまりなじみがありませんでした。

アラン・パーソンズとのツアーで、タイソン(モンゴメリー・レナード: 舞台音響エンジニア)と私はまず最初にこのシステムに精通しなければなりませんでした。 短い「導入フェーズ」の後、システムは楽しさとミキシングの喜びを私達にもたらしました。」

「また、Sentinel10システムの新しいVHIR処理により、さまざまなスピーカーを簡単に一致させることができました。
異なる音源間の位相は非常に均一で、そのずれはほとんど認識できませんでした。 さらに、非常に強力なAlcons BQ211サブウーファーにも驚きました。 特に15インチのバスレフと21インチのバンドパスサブウーファーの組み合わせは本当に説得力がありました。」

パーソンズ氏は、常に新しいテクノロジーに興味を持ち、デュッセルドルフでのコンサートの後、Alcons Audioの共同設立者でありマネージングディレクターであるTom BackによるAlconsリボン型トランスデューサーテクノロジーの詳細な説明を受けました。

協力:PM Group

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