ノルウェーのスーパーポップスター【DDE】30周年コンサート

先日ノルウェーのノルウェーのポップ/ロック界のスーパースターであるDDEが、結成30周年を記念してTrondheimのSpektrumアリーナでコンサートを行い、その模様がテレビ放映されました。

特別な1夜限りのショーの音響システムは、11,000人のファンに完璧なサウンドを提供する為に、Trondheim Lydによって Alcons Audioのプロリボンシステムが提供されました。

Trondheim Lydはグリッドデザインと重量計算、およびこの360度のショーのサウンドとビジュアルの側面を担当し、音響システムはAlcons Audioのプロリボンシステムを採用しました。

「Sirkus DDE」というタイトルで、バンドは想像力豊かなサーカスのパフォーマーたちによってサポートされました。このショーは、バンドの長年の照明デザイナーであるLars Kristianが、バンドとプロデューサーのEspen Hammer(制作会社Trondheim StageのCEO)との共同企画で、18ヶ月かけて準備が行われました。

導入機種

同社のArnstein Fossvik氏とErwan Thomas氏によって設計されたこのシステムは、48台のLR28、18台のLR28B、16台のLR24、48台のLR18、16台のLR7、6台のVR8で構成されました。これらはすべて48台のSentinel10と4台のSentinel3によって制御されています。

アリーナ全体を均一にカバーするために、メインシステムはステージの上に10のアレイ(12台のLR28による4つのアレイ、12台のLR18による4つのアレイ、8台のLR24による2つのアレイ)としてフライングされました。

Erwan氏:「アリーナは長方形なので、より多くのスローが必要なアリーナの長辺にはLR28が使用され、短辺にはLR18が使用されました。カバーする距離、各アレイ間の繋がりはスムーズで、非常にうまく機能しました。」

Arnstein氏はまた、ステージ前方の数メートルをカバーするためにフロントフィルとして16台のLR7と4台のVR8を設置、センターステージの上には2×9台のLR28Bをサブアレイとしてフライングしました。

このショーは、Trondheim Lydが新しいLR24とLR28Bを使用した初めてのイベントになりました。

Arnstein氏:「LR28Bは非常に優れたパフォーマンスを発揮し、自然でありながらパワフルなサウンドを実現しました。LR24はセンターフィルとして使用しました。」

このような大規模なコンサートでは、ステージ、テレビ中継、バンドが求めるものなど、必然的に妥協が必要になります。そのうちの1つは会場の屋根にかかる重量制限でした。そしてAlcons Audioのプロリボンソリューションは、この問題を解決するカギとなりました。

Espen氏:「すべてのサウンド、映像、およびほとんどの照明がステージの真上に設置される為、非常に多くの課題がありました。Alcons Audioのプロリボンスピーカーは全てパッシブタイプの為、使用可能な重量を維持しながら常に優れたサウンドを提供し、且つ競合他社よりも遠くにサウンドを届けることが可能です。ステージ上の屋根の容量を過負荷にせずに全てのアンプを飛ばすことができなかったので、それらのほとんどをアリーナの上部トリビューンに設置し、3台のSentinel10が入ったラック4台のみを飛ばしました。ステージの下にはフロントフィルとニアフィル用のラックがあり、ケーブルの長さ(SubやLR18で最大80m、スピーカーケーブルの合計は600m以上)にもかかわらず信号損失の問題はなく、ショーに必要な音圧レベルを提供することができました。」

そのサウンドは、照明デザイナーのLars氏によって制御されたLEDリストバンドを身に着けている11,000人の観客による印象的で視覚的な光景に、見事にマッチしました。

Epson氏;「2年間のパンデミックの後、このプロジェクトに多くのサプライヤーが参加できたことは大きな喜びでした。Alcons Audioによるサウンドカバレッジは完璧でした。最前列に座っていても、円形劇場の一番上に座っていても、どこにも悪い席はなかったのです。」