IMAXドームシアター【Omniversum】
AlconsはOmniversum来場者の心を掴みます
1984年にオープンした、オランダはデン・ハーグのOmniversum(オムニバーサム)は、ヨーロッパで最初のIMAXドームシアターでした。
観客自身が映画の一部になったかのように感じさせる巨大なドーム型スクリーンで壮大な映画を上映していますが、最近この体験をより向上させるために100万ユーロの新しいプロジェクターのシステムが導入されました。
そして音と映像のクオリティを一致させる為、新しいAlcons Audioプロリボンシステムも併せて導入されました。
1970年代半ばに建てられたオムニバーサムはオランダ最大のシアターで、ベネルクス諸国でも唯一のIMAXドームシアターです。
その規模は840㎡のドーム型スクリーンに300席の客席を備え、年間約24万人の来場者を迎えています。
上映する映画の多くは、地球環境やそこに住む全ての生き物を尊重するような番組を取り扱っています。そして最近の技術システムのアップグレードは、「通常の制作映画」を上映する上でも重要な部分となっています。
システムの導入
導入した最先端のプロジェクターシステムは、独自の自動調整および自動ブレンド技術を備えたRGBレーザープロジェクターで、5台のブレンドアレイにより直径23mのドーム全体にシームレスで均一な画像を投影します。
ドーム型の大きなスクリーンは、スピーカーからの反射が発生するなどの多くの課題がありましたが、Alcons Audio プロリボンシステムの導入で、全座席が完全にカバーされ、観客全員がすべてのサウンドを聴くこと、そして意図した音響効果を体験する事ができるようになっています。
採用したシステムはCRS8サラウンドスピーカーが23台とAlcons Audio初期のモデルである映画館既存のサブウーファー8台で構成されており、これを3台のSentinel3プロセッシングパワーアンプによって制御しています。
コメント
ベレンド・レイノウト氏(オムニバーサムのエグゼクティブ・ディレクター):「新しいプロジェクターシステムに100万ユーロ以上を費やすことを決めたとき、最高のサウンドシステムにも投資しなければ投資する価値がないことがわかっていました。いくつかのオプションを検討した後、私達にとってAlconsのプロリボンソリューションがこのユニークな視覚的経験を補完するための最良の選択でした。」
このシステムは、デルフトを拠点とするWestampGeluid社によって設置されました。
ロバート・ファン・ドゥールセン氏(WestampGeluid社オーナー兼エンジニア):「ドーム空間の音響測定をしながら、今までとスピーカーを異なる位置に再配置することにしました。これにより近距離エリアと遠距離エリアを最適に区別できるようになっただけでなく音の拡散が以前よりもはるかに少なくなり、画面上の音源の位置と連動して部屋全体でステレオ感が大幅に向上しました。」
ロビー・ランパーサド氏(オムニバーサムのテクニカルマネージャー):「私たちはより幅広いプログラムを上映することにより、すでに幅広い客層がさらに広がると考えました。私達のショーの平均音圧レベルは過度に大きな音ではありませんが、それでも非常にダイナミックです。私はその基本的な要件をクリアするシステムとしてAlcons Audioプロリボンシステムを発見し、すぐにそのサウンドに納得しました。」
ロバート・ファン・ドゥールセン氏:「CRS8は、非常に滑らかで強力な中高域を備えた優れたスピーカーです。私達がしなければならなかった幾つかの修正点は、音響、スクリーン、クラスタリングに関するものでした。異なる指向性を持ったモデルが存在するCRS8は、反射を最小限に抑えることができるため、音響の問題解決に非常に役立ちました。
結果は極めて良好でした。プロリボンドライバーのリニアかつ歪みのない応答のおかげで、出音は全帯域を通して明瞭でとてもクリアです。これは聴衆にとって喜びでもあります。」
ベレンド・レイノウト氏も同意し、次のように付け加えています。
「今年7月1日に新しいシステムで再開したとき、私たちは正しい選択をしたことが分かりました。人々はこれまでとは違う素晴らしいサウンドに気付き、映画の後にサウンドをどれだけ楽しんだかを私達に話してくれました。
他のシアターとのサウンドの違いに気付くのは観客だけではありません。専門家もまた、私たちの最先端のプロジェクターシステムを体験し、感銘を受けています。」